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鉢巻(はちまき)とは、額の位置で頭を布などできつく巻くこと、また、その布のことをいう。古くは、儀式に使う神聖な装束という意味、初期の武士が合戦の際、烏帽子が落ちないように着用した実用的な意味、頭部を強く締めることによる精神集中の意味などがあったものと思われる。
現在では、受験生が受験勉強のさいに、また、武道の試合などで競技者が、「精神を集中し、気合いを入れて頑張ってますよ」ということを周囲の人々に知らせるために鉢巻を巻いている。武道の試合では、汗のしたたりを止めるといった実用的な意味もあるが、受験勉強などでは、結果から判断すると、鉢巻の効果は、受験前に食べるトンカツほどもないようである。
鉢巻の「鉢」は、仏教の僧侶が托鉢の際に用いる円形の深い容器。形の類似から頭蓋骨のこともいう。鉢巻はすなわち「頭蓋骨巻き」であり、スカーフのように頭に軽く巻いていたのはだめで、頭蓋骨にヒビが入るほどきつくしめあげてこそはちまきといえるのである。(CAS)