破廉恥(はれんち)とは、恥知らずであること、非道徳的であること、また、恥知らずで非道徳的な行為を平気ですることをいう。「廉恥(れんち)」を「破(やぶ)」るという意味だが、「廉恥」は「いさぎよく恥を知る心」つまり「道義心」「道徳心」のことで、それを破るから「恥知らず」「非道徳的」になる。しかし破廉恥は、漫画家の永井豪氏が「ハレンチ学園」という作品で使用して以来、特にカタカナで「ハレンチ」と書く場合は、ほとんどの日本人がスカートめくりをする小学生のことだと考えている。そのため、道徳的にも許されない犯罪をいう「破廉恥罪」も、大半が「わいせつ罪」のことだと勘違いしているが、「破廉恥罪」は道徳的に許されないとみなされる犯罪すべてをいい、わいせつ罪には限らない(わいせつ罪のことをいうのだったら、「ハレンチ罪」と記すのが適切であろう)。(CAS)