白昼堂堂(白昼堂々)の「白昼」は真っ昼間、「堂堂」は隠し立てをせずことをおこなう様をいう。そこから白昼堂々とは、本来は夜間に人目を忍んでこそこそ行われるべき行為を、真っ昼間に人目も憚らずに行う様子を意味する。「堂々」はふつうは「正々堂々」のようにどんな抵抗にあってもびくともしない讃えられるべき態度を表す際に使われるが、「白昼堂々」は「白昼なのに堂々」という反意的表現なので、「白昼堂々宝石店に押し入った」のように、確かにその態度は剛胆かもしれないがやっていることは最悪という否定的な意味あいで用いられる。(注:もちろん、「白昼堂々宝石店に押し入った」は、「宝石店にはちゃんと夜中に押し入りなさい」というすすめではありません)(CAS)