パクリとは、物を盗むとか、警官が犯人を捕まえるという意味の動詞パクるの名詞形で、他人の作品やアイデアを盗用すること、あるいは盗用した結果できあがったもののことをいい、「なんだよ、この辞典。A・ビアスの『悪魔の辞典』のパクリじゃないか!」などと用いる。つまり、アーティストの基本技術であり、誰もが名作のパクリから修行を始め、しだいにパクリの技術が上達すると、自分自身でさえ他人のアイデアをパクっている事実に気づかないようになり、これは俺のオリジナルだと大きな顔をするようになるだけならまだしも、駆け出しの若い連中に向かって「俺のパクリは許さない」と言い出すしまつである。(CAS)