ハンパ(半端)ないの「半端」とは、数が全部そろっていないこと、完全ではないこと、成長過程にあり未熟であることなどを意味し、その否定が「ハンパない」である。つまり「ハンパない」は、「半端ではない」ということを言い表したいらしいが、だからといって数がそろっている、完全である、成熟しているといった意味とは食い違い、「驚くほどの数や量である」とか「とても優れている」とか「自分では太刀打ちできない人物である」といった、漠然とした驚きの感覚を表現したものに過ぎない。半端な若い連中が使っている俗語であるから、成熟した大人はしらっと受け流してやればよい言葉である。(CAS)