脳とは、人間にあっては、女の子をたぶらかす手口をくわだてたり、夫をだますウソを思いついたり、出来心で万引きをするよう指令したり、ミスの責任を逃れるための言い訳を考えたりする重要な部分。動物の神経活動の中枢であり、人間などの脊椎動物では頭蓋の内部に存在する。
頭部にあるため、言葉としての「脳」は「頭」で置き換えられることが多く、例えば、脳の働きの弱い人は「頭が悪い」と言い、脳を休ませていることが多い人には「もっと頭を使え」と言う。また、ウソをついたり悩んでいたりすると、心臓の鼓動が激しくなったり胃が痛くなったりするので、ウソをついたりタテマエを言ったりするのは脳の働きであっても、人間の本心やホンネは心臓や腹にあると昔の人は考えた。人間を解剖して脳や心臓や胃袋を取り出してみても、どれも似たようなものなので、心臓や腹が思考すると考えても不思議はないだろう(また、心臓も胃袋も中身は空っぽなので、あんまり頭はよくなさそうであり、ウソはつけそうもないことは確かである)。(CAS)