ノンポリとは、ノンポリティカル(非政治的)の略で、政治に関心がないことやそういう姿勢の人を意味し、日本の知識人や学生が政治的関心が高く政治運動に積極的に参加していた時代に流行った言葉であり、特に、何の政治的信条も持たないヤワな大学生を指していった。現代では、まず第一に「知識人」という人々になんのステイタスもないうえに、大学生が知識人であるという前提が崩れており、加えて政治活動に関与するのはダサい学生に限られるという若い世代の固定観念があるために、政治的関心のある人々と区別する意味でのノンポリという言葉そのものが機能を失っており、政治は「だらしない若いやつらを戦争にでも参加させて鍛えてもらえ」というような威勢のよい老人(といっても彼らもすでに戦争体験者ではないが)の手に握られている。(CAS)