ネゴシエーター(negotiator)とは、交渉をする人、交渉人、交渉担当者のことをいうが、近年、高度な交渉をする人物、交渉を主な仕事をする人を、英語をそのまま日本語化して「ネゴシエーター」と呼んでいる。英語のネゴシエーターは、さまざまな場面で交渉の矢面に立つが、映画などの影響で日本人には、誘拐犯などの犯罪者との交渉にあたるネゴシエーターの姿が印象づけられている。ネゴシエーターを「交渉人」「交渉担当者」と言い換えてもいいはずだが、「交渉人」だと、公正証書を作成する「公証人」とまぎらわしく、「交渉担当者」では、いかにも「いやいや担当させてもらってます」みたいな響きがあり、誘拐された人は絶対帰ってこないような気にさせられる。(CAS)