ネクストキャビネットとは、「次の内閣」という意味で、最大野党が政権を奪取したさいに構成する内閣を事前にシミュレーションしたもの。もちろん「政権を奪取する」という前提条件が必要なので、ネクストキャビネットが早期に現実となる可能性は低く、その意味からして「ネクスト・ドリーミング・キャビネット(次を夢見る内閣)」とでも言ったほうが適切ではないかと思われる。
こうした事情から、ネクストキャビネットを組織する野党も現実感を持って組閣に取り組んでいないので、ふとしたはずみで政権を奪取してしまったときに大いに慌てることになる。
同じ意味ながら「シャドー・キャビネット(影の内閣)」の方が、「政権なんて取れるわけない」という気持ちをよく表しており、より適切な名称といえる。(CAS)