鳴戸巻き(なると)とは、店で出しているラーメンが安くてチープでレトロな味わいであることを示すために乗せられる身分証明書的具材。かまぼこの一種であるが作り方が独特で、白い魚のすり身に赤く染めたすり身を巻き込み、棒状に蒸しているため、切ると白地に赤いうず巻き模様が現れる。「鳴戸」という名前は、そのうず巻き模様が有名な鳴門海峡の渦潮を思わせるところからきているらしい。前述のように、鳴戸巻き(なると)は昔風のラーメンに欠かせない具材であるが、そのラーメンのチープな懐かしさを強調するためには、鳴戸巻きはできるかぎり薄く切ったほうがよいとされる(ってまあ、特に規定はないが……)。(CAS)
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