難攻不落とは、戦国時代の軍事拠点であった城の防衛力の高さを言った四字熟語で、「攻撃するに困難で決して落城しない」という意味。「攻めるに難い」は問題ないとしても「不落」は言い過ぎで、「難攻不落」と形容された城が、戦国時代にはばたばた落城している。とはいえこの言葉は、軍事の責任者が相手方の城を攻めるさいに「難攻不落の城でござるが」などと事前にことわっておくのに都合がよい。そんな城を攻め落とすことができれば大きな手柄になるし、万一攻めきれなかったとしても「無理もない」と同情してもらえるからである。(CAS)