カテゴリー:住文化、住環境、建築、インテリア、調度品
長屋とは、水平方向に細長い形状の建物のこと。特に江戸時代、一棟の長い建物を壁で仕切って貧乏人の借家としたものをそう呼ぶことが多い。落語家の林家彦六(八代目林家正蔵)が仲間の選挙演説にかり出されたさい、高層アパートの住人に向かって「長屋のみなさん」と呼びかけたというのは、ウソか本当か知らないが、有名な話。建築基準法などで「長屋」と呼ばれるのは、各戸が地面に接地している低層の集合住宅をいい、廊下や階段などを共有している高層アパートは「共同住宅」と呼ばれるべきものであり、「長屋」ではない(あえてそんなことを説明する必要もないとは思うが……)。(CAS)