生臭いとは、魚や肉の調理していない状態(生、なま)のいやな臭いがする(くさい)という意味で、要するに死体の臭いがするということ。肉好きな人々は、殺したばかりの新鮮な魚肉より、少し時間をおいて死臭が漂いはじめたころがうまいみたいなことをいうが、そこから、「肉食系のぎらぎらした欲望が漂う」という意味で、「生臭いやつ」「生臭い話」などと用いて、弱肉強食の状況をあらわす。また、死体から血が流れ出て、それが鼻をつくほどであるという意味から、「血なまぐさい事件」「血なまぐさい映画」などと用いて、スプラッター好きにはたまらない殺伐とした状況をあらわす。(CAS)