内縁の妻の「内縁」は、婚姻届を出していないが夫婦のような生活、つまり夫婦ごっこをしている状態をいい、「内縁の妻」はその妻。現代でいえば「事実婚のパートナー」といったところだが、「事実婚」は二人が主体的、意志的に婚姻届を出さず「夫婦っぽい」生活をしている状態であり、婚姻の意思はあるがなんらかの事情(いずれかが婚姻適齢に達していないなど)で届けを出していない「内縁」と微妙に区別される。「内縁」は、「内縁の夫」より「内縁の妻」がクローズアップされる傾向にあるが、これは女性の方が婚姻届を出したい意欲まんまんだがそれができず悶々としている場合が多く、「どうせ私なんか、あなたの奥さんになれないのよ」みたいなしめっぽい演歌的な世界を呈するからではないかと思われる。(CAS)