内緒話とは、相手の耳に流し込んでしばらくすると口から流れ出てくる話。体内に長くためておくと毒素を生じ、健康を害するといわれている。
内緒話の「内緒」は、「内証(ないしょう)」という仏教用語が語源で、本来は「他者には知りえない内面的な悟り」という意味である。その悟りが他者には伝わらないのは、悟りの内容を言葉にできないほど悟った人がバカであるか、その内容を教えてしまうとほんとうはたいして悟っていないことがばれてしまうから、ずるがしこく立ち回って思わせぶりに口に出さないかのいずれかであるが、説明されないほど神秘性が増すという、仏教を布教するうえでの最大のノウハウがこの言葉にも隠されて(内緒にされて)いる。(CAS)