ナポリタンとは、「ナポリの」「ナポリ人」といった意味だが、日本では通常、スパゲティ・ナポリタン、またはスパゲッティ・ナポリタンのことをいう。ハム、ピーマン、タマネギなどを加えてトマトソースやケチャップであえたスパゲティで、ナポリの人にナポリタンといってもわからないという、日本式の代表的なパスタ料理である。
ナポリタンは、アメリカの軍人が食べていたものを日本人がまねて作った料理といわれているが、「アメリカン」という呼び名ではリアリティに欠ける(要するに、うまくなさそう)と感じたのか、初めてパスタをトマトソースで食べたというナポリの人々に敬意を表して(かどうかは知らないが)「ナポリタン」と命名したらしい。
ナポリタンは簡単に作れて、ソーセージなどと並んで子どもを簡単に喜ばせられるので、和風のお弁当にもちゃっかり顔をのぞかせるひょうきん者である。(CAS)