カテゴリー:慣用語、擬声語、擬態語
独擅場(どくせんじょう)の「擅(せん)」の字は、思い通りにするという意味があり、独擅場とは、ひとりで思うままに活躍する場、つまりスーパーマンのクライマックスをいう。「擅」の字が、舞台や演台を意味する「壇(だん)」の字に似ているため、日本で「独壇場(どくだんじょう)」と誤って表記、発音されるようになり、いまではどちらかというと「独壇場」の方が多用されているというぐずぐずの状況である。「擅(せん)」の方はほとんど用いられない字でもあり、「独壇場(どくだんじょう)」というと、演劇のひとり舞台の意味あいが強くなるので、誤られるべくして誤られた言葉というべきだろうか。(CAS)