ドレスコードとは、服装の決めごとといったほどの意味で、お高くとまったクラブやレストランに入ろうとする際、こわもてのお兄さんに身なりをチェックされ、基準を満たしていないと入店を拒否されるというなまいきな服装規制のこと。一般のレストランなどが、ホームレスファッションで入店しようとする者をやんわり拒否する行為も似たようなものだが、おそらくその服装は「ドレス」と呼べるようなものでもないので、「ドレスコード」という言い方もなされない。「ドレス」に対応する「お高くとまっている」感が、「ドレスコード」という言葉が成立する条件なのである。しかし、何ごとにも節約志向の昨今、お高くとまりすぎて経営が立ちゆかなくなった店があまりにも多いので、ドレスコードが声高に叫ばれることも少なくなっている。(CAS)