トラバーユとは、フランス語travailの日本語読みで、原語では労苦、骨折り、労働、仕事などを意味するが、日本ではリクルート出版の女性向け転職雑誌『とらばーゆ』のおかげで、主に女性の「転職」「就職」の意味で用いられている。しかもフランス語の優雅な響きにより、「華麗な転職」といったイメージで語られることが多い言葉である。しかし、現在の女性の就職・転職市場は原語通りのtravailな状況を呈しており、日本語の「トラバーユ」もなんだか皮肉な言葉のように聞こえる。そのため、いまでは「トラバーユする」とか「トラバる」などと言ってちゃらちゃら就活している女の子なんてめったにお目にかかれない。(CAS)