天地神明とは、天と地の神々(神明)、つまりすべての神々という意味。「天地神明に誓って……」と、誓いの言葉を言うときの前置きとして使うことが多い。キリスト教などでは、神は一人なので手続きも簡単だが、神々が大勢いる中国や日本では、神様全員に了解を得なければならないので、こんな大げさな言い方になるのである。しかも、誓う相手が海のものとも山のものともつかない(天のものと地のものだそうだが)得体の知れない神々ときては、「天地神明に誓って」などという言葉がウソくさく響くのも無理からぬというものである。(CAS)