カテゴリー:食文化、料理、食品、食材
雑煮とは、雑多な煮物、つまり「ごった煮」と似たような意味であり、具だくさんのスープに餅を入れた料理のことをいい、正月に主に食べる。「餅」の項で述べているように、フグより死亡率の高い餅を熱いスープで最も危険なスライム状にした究極のサバイバル料理で、この一年生き残っていけるかどうか、年の初めの運試しに用いる。
「雑多な煮物」つまり「アバウトな煮物」というその名前が表すように、雑煮が雑煮であるためのルールはいたってシンプルで、餅と野菜が入っていさえいれば条件を満たす。そのため雑煮は、餅の切り方やスープの味付け、具材の種類など、地方によってレシピが違い、その結果、四角い餅で食べ慣れている人が「雑煮に丸い餅が入っている!」とたわいもないことで驚いたりしている。(CAS)