日本では、縦、横、高さのうちどこかの一辺の長さが30センチ以上あるごみを粗大ごみといい、処分するのに費用がかかる。比喩表現としての「粗大ゴミ」は、置いておくと用もたさず、加齢臭で臭くて邪魔なだけだが、捨てるに捨てられない役立たずの夫を表す俗語として一時期流行ったもの。確かに「夫」は「縦、横、高さのうちどこか一辺の長さが30センチ以上」あり、「処分するのに費用(負担)がかかる」が、「粗大ゴミ」はあまりに殺伐とした救いようのない例えであり、ほんとうに彼らを処分しようとしている妻たちはそんな言葉を口に出すのは控え、むしろ処分される夫たちが我と我が身を自虐的に表現するのに喜んで用いていたような気がする。(CAS)