ソフトボールとは、野球のボールを見て「こんな小さいボール打てるわけない」とブーたれた不器用な人々のために、ひとまわり大きく、打っても遠くへ飛ばない柔らかいボールを使い、投手も下手投げでスピードが出ないように工夫された甘っちょろい球技。
野球はアメリカ大陸北部とアジアの一部しか広まっていないが、改良されたソフトボールも分布状況はほぼ同じ。不器用なヨーロッパ人は、成り上がり者のアメリカへの反感も手伝ってかあいかわらずこれらの球技を受け入れようとはしない。それならば、と立ち上がった女子によってソフトボールはウーマンパワーを象徴するスポーツとして盛り上がり、いまでは当初の思惑に反して、野球のバッターが振り遅れるスピードボールを投げ込み、強烈なパワーで打ち返すハードな球技となっている。(CAS)