カテゴリー:宗教、民間信仰、俗信
線香とは、香料の粉を練り固めた線状の香のことで、火を付けて仏前に供えられる。仏教の儀式において、宗教心のあまりない一般人も、仏弟子として儀式に参加したような気分にさせてくれるマストアイテムである。線香は古代インドですでに用いられていたようで、中国あるいは朝鮮半島を通して日本に伝えられたものであろうが、詳しいことはわからない。
中国人が民間宗教の寺院で用いている線香は、日本の遠慮がちな線香と違って、参詣者の信仰心の厚さを主張しているかのようにとても太く、「棒香」といったほうが適切ではないかと思われる(でもやっぱり線香は線香と向こうでもいうらしい)。(CAS)