カテゴリー:音楽、演劇、芸能、映画
絶対音感とは、他の音との比較なしに音の高さを判別できる能力をいう。音楽家には絶対音感があるといわれるが、もちろんこの「音楽家」は西洋のクラシック音楽に携わったり学んだりした人々のことをいい、そのへんのちゃらちゃらした音楽を扱っている連中に絶対音感のあるヤツなんてひとりもいやしない。ということは、絶対音感は、売れる音楽を作るためには不要な能力だともいえる。
絶対音感に対して、他の音と比較して音の高低がわかる能力は相対音感といい、われわれど素人でもどちらの音が高いか低いかくらいはわかるが、聞いた通りに発声できるかどうかとなると別問題で、それができない人(しかも、度を超して激しくそれができない人)を「音痴」という。
またわれわれど素人は、音の高低差があることはわかるが、基準音より何音高いか低いかと聞かれても見当がつかない。何音高いか低いかがわかるのだったら、もとの音がどの音かもわかる、つまり絶対音感があるはずで、結局のところ絶対音感とは、音をデジタル的に特定できる能力だということができそうだ。(CAS)