殺生(せっしょう)とは、仏教の用語で「生き物を殺すこと」を意味する。仏教の戒律では、殺生を禁じる戒め「不殺生戒」が第一条に掲げられており、その罪の中でも、人を殺すこと「大殺生戒」を最大の罪としている。仏教では動物などを殺すことも罪であるが、こちらは「小殺生戒」として、いくらか罰を負けてもらえそうな罪とされているようである。
関西方面で、「そら、せっしょうやで(それは殺生ですね)」などと用いる「殺生」はもちろん殺人を意味するわけではなく、相手から迷惑をこうむった場合に「勘弁して(私は関わりたくありません)」くらいの軽い気持ちで発せられる慣用語である。(CAS)