縮図とは、実物を小さくちぢめて写した図面のこと。例えば「地図」は、すべて縮図である。実際の土地と同じ(か、それより大きい)大きさの地図があっても、持ち歩きにくいし、使いようがないからである。
縮図はまた、「人生の縮図」「社会の縮図」のように、ある事物や現象に人生や社会の矮小化された姿を見るときに使う慣用語でもある。この言葉は使い勝手がよく、「野球は人生の縮図である」とか「アリの世界は人間社会の縮図である」など、思いつきで何にでも「縮図」をくっつければ、ちょっとした哲学者気取りができる。(CAS)