この辞典の使い方「し」で始まる言葉>死んで花実が咲くものかの意味

カテゴリー:ことわざ、故事成語、名言、名句

死んで花実が咲くものか

しんではなみがさくものか

 死んで花実が咲くものかの「花実(はなみ)」は、植物の花と実という意味で、「花実が咲く」は、よい結果を得ること、成功することの例え。そこから「死んで花実が咲くものか」とは、死にたいという人に対して「生きていればなにかいい目にも会える、死んでしまったらこれまでの努力がムダになり、よい目にも会えない」と(いくぶん無責任ではあるものの)生きる希望を与えて死を思いとどまらせようとする感動的なことわざである。「はなみ」は、日本人の一大イベントである「花見」と音が同じなので、「死んで花実が咲くものか」を、「死んだら花見ができない」と勘違いしている人もいるが、ビルの屋上から飛び降りようとしている人に対して、「来年の花見ができなくなるから、よせ」などと思いとどまらせようとするのも、なかなか悪くない説得方法ではある。(CAS)

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