カテゴリー:住文化、住環境、建築、インテリア、調度品
借景(しゃっけい)とは、景色(=景)を借りること、つまり景色のレンタルという意味だが、日本庭園の造園技法のひとつで、外部の景色を庭園に取り入れ(無断で、金も払わずに借りるので、実際は「パクり」である)、その景色も自分の庭の一部であると言い張る方法をいう。京都などの寺院の名園は、遠景を借景として庭の構成要素としているものが多いので、その景色の邪魔をするような建築物を建てようとすると(もちろん、その寺院からえらく遠い場所に)、「うちの庭にへんなものを建てるんじゃない」と思わぬクレームをつけられたりする。(KAGAMI & Co.)