しゃかりきとは、全力でむきになって何かにとりくむこと。「釈迦の力」から来ていると考えられるが、最近の言葉らしく、昔の辞書には載っていない。お釈迦様は仏像などを見るとマッチョ体型ではなく、一時期は修行のしすぎで激ヤセしたこともあったくらいだから、あまり筋力があったとは考えにくいが、ここは精神の力、人々を救済する慈悲の力ととらえたい。しかしまた、「しゃかりき」というとどうしても、髪を振り乱して一心不乱に仕事などに取り組む様子が浮かんでくるが、お釈迦様は鷹揚にものごとに対処し、余裕たっぷりに力を発揮する印象が強く、やはりこの言葉にはそぐわないモデルだとしかいいようがない。(CAS)
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