三三五五とは、三人・三人・五人・五人という意味で、だだっぴろい公園やあまり有名でない観光地、また、たいして興味のない集会などで、こちらに三人、あちらに五人というように、人々が気ままに集まったり、のんびり歩いたりしている様子を表す慣用表現である。「三人」とか「五人」はいまいち想像しにくいグループで、二人連れ、家族連れのように「二二四四」とでもしたほうがリアルではないかと思われるが、逆にそのリアルさによりイメージがはっきりしすぎるのをきらって、中途半端な数であり語呂もよい「三三五五(さんさんごご)」が選ばれたのではないかと思われる。
「三三五五」は「目白押し」などと並んで、あまりレトリカルにものを考えたくないテレビやラジオのニュース原稿に無反省に登場する常套句である。(CAS)