カテゴリー:経済、ビジネス、職業
サービス残業とは、無給の残業をいう。経済学的には「サービス」は、ものを作る以外の「有給の」労働を言うのだから、矛盾した言葉だといえる。この場合の「サービス」は、英語のserviceに含まれる「奉仕」や「奉仕活動」の意味と解釈するのが適切であろう。しかし、「サービス残業」を「奉仕の残業」と解釈したとしても、現実には奉仕の気持ちで喜んで残業しているヤツなんてひとりもいやしないので、やはり正確な言葉とはいえず、従業員がそんな気持ちで働いてほしいという会社側の要望が作った造語かと思われる。「サービス残業」は、「サービス」の解釈において前述したように、経済的な活動ではなく政治的、社会学的な行動であり、現実には誰もが無給で働くことを喜んでいないことから、正確には「徒弟制残業」などとするべきであろう。(CAS)