骨董品とは、考え方が古く垢にまみれているような人物の比喩であり、「早く死んで若い者に道を譲ってくれ」というみんなの呪いがこもった言葉である。
「骨董品」は本来古くて価値のあるものを指すが、長らくマイナス評価の言葉として用いられてきたので、近年では価値のある骨董品について「アンティーク」などという小洒落た言い方がなされるようになっている。「アンティーク」という言葉にはまだ手垢がついていないので、もうろくしたじいさんを「骨董品」と言うことはあっても、さすがに「アンティーク」とは表現しない。(CAS)