小股の切れ上がったとは、江戸時代ころの女性のスタイルの良さを表現した言葉。小(ちょっとばかり)股が切れ上がった(股が上の方まで切れた)と、危険な香りのする表現だが、要するに「少し脚が長い」、つまりスタイルがよいということ。またこの言葉は、そんな「小股の切れ上がった」スタイルを持つ江戸の女性の、情は厚いがしつこさはなく、明るくさばけた性格の比喩としても用いられる。小股の切れ上がったスタイルとさばけた性格に何の関係があるのかとお疑いの向きは、宝塚歌劇団の男役女優をイメージするとよかろうかと思われる。(CAS)