この辞典の使い方>「こ」で始まる言葉>孝行のしたい時分に親はなしの意味
カテゴリー:ことわざ、故事成語、名言、名句
孝行のしたい時分に親はなしとは、親孝行をしたいと思うころにはもう親は死んでしまってこの世にいないということで、要するに、生前にもっと親孝行をしておけばよかったと後悔する言葉である。しかし裏を返せばこの言葉、「親が生きているうちは親孝行なんかできない」という親不孝宣言のようにも受け取れる。「孝行のしたい時分に親はなし」の後に、「さればとて、石に布団も着せられず」つまり「だからといって、石に布団をかけてあげてもかいがない」と続けることもある。「石」は「墓石」のことであろう。ふだん「親が大事」などと口にしている親不孝なヤツが言いそうなことである。(CAS)