公害とは、人間の事業活動や生活行為が自然や生活環境を破壊し、それによって人々の健康や経済活動に被害が生じている状況をいう。高度成長期には日本でも大気汚染や水質汚濁などで人々の健康が害され、それが無視できない規模になったとき「公害」として社会問題化された。規制が厳しくなった現在でも、公害のタネは根絶というわけにはいかず、食品公害、騒音公害などがたびたび世間を騒がせている。こんなのは、金儲けや自己保身ばかり考えているやつらをちょっとばかし締め上げてやればすむ問題なのだが、あちらは「経済成長」という人質をとってわれわれを脅しているので、地域の住民や反対ばかりする勢力を黙らせるほうが手っ取り早く、多くの問題が「公害」化されずに陰に葬られているのである。(CAS)