剣道とは、刀剣による殺し合いとその戦闘訓練から派生した平和なスポーツ。他の日本の格闘技と同じく、血なまぐさい戦闘現場で平常心を保つ精神的な修養や、自分を殺そうとしている相手に対する敬意、マナーに則った殺し方の美しさなどの習得を重視している。
竹製の剣(竹刀)で対戦相手の頭部、腹部、腕など特定の部位を攻撃し、相手を確実に殺傷したと見なされたとき一本と判定され、通常は二本先取した者が勝者となる。西洋のフェンシングよりは殺傷感は高いが、フェンシング同様、防具のため顔の表情が読み取れず、応援する側がどちらだったか見失うこともしばしばなので、見学者にとってはやや充実感に欠ける。(CAS)