カテゴリー:慣用語、擬声語、擬態語
下馬評とは、利害関係の少ない第三者による噂や批評。「下馬」は馬を下りることをいい、江戸時代、城などで訪問者が馬を下りる場所を「下馬先(げばさき)」と呼んだ。「下馬評」は、主人の返りを待つお供の者が下馬先で交わすうわさ話という意味である。似たような意味の言葉に「ゴシップ」があるが、こちらはセレブのプライバシーに関するうわさ話が主であるのに対して、「下馬評」は「評価」「批評」の「評」が付いているように、ある人物や物を評価し、ランキングする話題をいう場合が多く、例えば、競馬などで大金を掛けもしない連中が無責任にとりかわす順位予想で、人気の高い馬を「下馬評が高い」という。この「利害関係の少ない」「無責任」というところが「下馬評」が「下馬評」たる所以であり、よくマスコミが上から目線で、「今回の選挙は下馬評では●●氏が優勢である」などと言っているが、あんたがたのそれが他でもない「下馬評」なんだよと言いたい。(CAS)