ケツをまくる(捲る)または尻をまくるとは、着物のすそをまくり上げて相手に尻を見せるという意味で、あなたも実際に誰かに対してそんな行為をしてみればわかるように(注:行為をそそのかした責任は当方はいっさい取らない)、相手との正常なコミュニケーションを断ち(相手のおケツとは対話はできない)、相手を侮辱して怒らせる、つまりけんか腰になる、居直るということであり、口ベタで交渉事の苦手な男が相手との議論がめんどくさくなったとき取りがちな行為や態度を例えたのがこの言葉である。用例としては、「つまらないことをくどくど言い立ててくるものだから、頭に来てケツをまくってやったら、戦争になって国が亡びました」など。
「尻をまくる」と言ったほうが正式な表現ではあるが、行為が行為だけに、より俗語的、卑属的な「ケツをまくる」が採用される場合が多い。(CAS)
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