臭い飯を食うとは、いやな臭いがする食事をするという意味だが、ホームレスの厳しい生活を例えた言葉ではなく、刑務所に入るという意味の隠語である。刑務所の食事は、病院食、学校給食と並ぶ「三大地味食」の地位を維持してきたが(一般的には「地味食」という規定はありません。作者の創作です。なお現在、三大地味食は「学校給食」に取って代わろうと「タニタ食堂」がその座を狙っています)、地味ではあっても、腐ったような「臭い飯」をわざわざ食わせるとは思えないので(食わせたいと思っている人はたくさんいると思うが)、「臭い飯を食う」は言い過ぎで、実情に合わせるなら「セコい飯を食う」くらいが妥当ではないかと思われる。また一説には、刑務所で食べさせていた麦飯(むぎめし)が、米だけの白飯に比べて臭いがよくないところから来ているともいわれるが、刑務所に入っている方々がそれほどグルメであるとは失礼ながら思われないのだが……。(CAS)