グローバル・スタンダードとは、「世界ではこれがあたりまえ」という意味で、「世界基準」と訳す。世界を相手に商売しようという意気込みが多少でもある日本の企業が、世界市場において直面する様々な障害、例えば、忠誠心の厚い社員より金さえ出せば会社は俺のものだと勘違いしている株主を優遇する姿勢、あることないことしゃべって心の内にとどめておくことをしない「透明性」という名のもとの「言わぬが花」の美徳の欠如、なあなあのうちにお互いの空気を読みながら同意ができていくという日本的な複雑な意思決定への無理解……このような世界市場のバカさ加減をグローバル・スタンダードといい、日本企業もバカのおつきあいをしなければ世界進出は難しいという認識を表した言葉でもある。(CAS)