ギャルとは、明るく脳天気な女の子を、多少揶揄まじりに呼ぶ言葉だが、1980年代に盛んに使われるようになって以来、流行ったり廃れたりをくりかえしている。たぶん、人口に膾炙しておやじ連中がいい気になって使い始めるようになると、呼ばれている本人たちが「あんたにまで言われたくない」と拒否反応を示すからではないかと思われる。しかし、彼女たちは軽く騒々しい響きのある「ギャル」という言葉そのものに反感を持っているわけではないから、おやじたちが使用を自粛し始めると、あちこちでメタンガスのように「ギャル」「ギャル」と呼びかける声が復活するのである。(CAS)