閑古鳥が鳴くの「閑古鳥(かんこどり)」とは、郭公(カッコウ、カッコー)のこと。カッコーという鳥は「静かな湖畔の森の陰から」と歌に歌われているように、山地の静かな森林などで鳴くので、その閑古鳥が鳴くような静かなところという例えで用いられるのが「閑古鳥が鳴く」。特に、本当はにぎわってほしい場所が人が来なくて静かであるというような状況をいう場合が多く、料理がまずくて人気のないレストラン、客がまばらなプロ野球の試合、大宣伝したわりには客足が伸びないイベント会場などが適例である。
しかし、閑古鳥すなわち郭公(カッコー)の鳴き声はどこかのんびりした響きがあり、「閑古鳥が鳴く」も人気のない店やイベントをちゃかすような意味合いを持つので、亡くなった人について大きな葬儀会場でしんみり語り合っているような場面では決して用いてはならない。(CAS)