紙吹雪とは、祝いの日や送迎の式典などでまき散らされる色とりどりの細かい紙切れ。紙によるブリザードという意味で、「散る」「嵐」「寒さ」「視界不良」など縁起の悪い言葉が次々と連想されるが、誰も気にしている様子はない。たぶん、海外から取りいれられた祝いの日の風習に、歌舞伎などで用いられる雪の小道具が連想され名付けられたに違いない(注・不確かな推測)。
ちなみに、紙吹雪を英語ではconfettiというが、これはキャンディなどの甘い菓子を意味するconfectionと同じ語源を持つ。イタリアでカーニバルの日にキャンディをまき散らす習慣があったことから来ているらしい。その風習がイギリスで結婚式などに取りいれられたが、ケチなイギリス人は紙切れを代用に使ったので、いまでは残念ながらこちらの倹約タイプが普及している。
ちなみのちなみに、confettiと同じ語源を持つポルトガル語のconfeito(砂糖菓子)は、金平糖の語源となっている。ぜひ日本の結婚式やパレードでは、紙吹雪のかわりに金平糖をまいてほしいものである。(CAS)