片棒を担ぐとは、二人でかつぐ駕籠やもっこの片方を担当するという意味で、計画、主に悪事に荷担することをいう。似たような言葉に「先棒を担ぐ」「後棒を担ぐ」があるが、「先棒を担ぐ」は棒の前をかつぐ意で、人の手先として使われる、「後棒を担ぐ」は棒の後をかつぐ意で、主犯格の手助けをする(させられる)場合に使用される。これに対して「片棒を担ぐ」は、棒の前後いずれかをかつぐという意で、当方にもかつぐ位置の選択権があり、比較的対等な立場で計画に参画するという意味あいで用いられる。早い話が、「先棒を担ぐ」や「後棒を担ぐ」では、悪事が成功してもバイト代くらいしかもらえないが、「片棒を担ぐ」となると稼ぎの半分、悪くても40%くらいは頂戴できる立場だということである。(CAS)