オーラ(aura)とは、霊能者には光や煙のような形ではっきり見え、音や臭いまで発しているという、人間が放つその人独特の雰囲気のことをいう。auraはもとは古代ギリシャ語で「息、息づかい」を意味する言葉で、19世紀後半ころから霊能者が自分たちの特殊体験を言い表す雰囲気のある(つまり、オーラのある)用語として借用するようになり、現代までそのいかがわしい用法が生きている。特に、有力な政治家、有名な芸能人やスポーツ選手などのセレブは強いオーラを放っているらしく、普段着で大勢の人々にまぎれていても、そのオーラのおかげで、霊感の強い人にはその人物がそこにいるとわかってしまうらしい。なお、脂ぎった顔が光っているとか、耳障りな声で騒いでいるとか、強烈に臭い香水を付けているとか、そんな理由でオーラが発せられているのではないかという疑いについては、霊能者は否定している。(CAS)