オタクとは、日本文化を支えているにも関わらず、社会から正当な評価を得ていない一群の人々をいう。ただし最近では、例えば政治家がオタクであることをカミングアウトしても票を減らさない程度の社会的認知は獲得しているもよう(票は減らないが増えもしない。オタクはネットで発言はするが投票には行かないから)。
「オタク」は、日本語の二人称代名詞のひとつであり、言葉の構造は「宅(家という意味)」に敬意を表す接頭語「お(御)」をつけたもの。アニメやSFのマニア同士がお互いを呼び合っていた言葉が、彼らの総称として用いられるようになった。
「オタク」は、オタクでない人から見れば、自宅や自室に滞在する時間が長いという彼らの生態を言い表した言葉ともとれるが、オタクが同志のオタクを「オタク」と呼ぶときは、相手のパーソナリティは深く知らない(知りたくもない)が、コレクションが置いてある相手の家には興味津々という関係性を表現しているといえる。(CAS)