カテゴリー:慣用語、擬声語、擬態語
御下がり(お下がり)とは、神仏に供えた後、みなで飲食するために下げる供物のことをいう。そこから、客に出した食物の残りを家族の者に食べさせることやその食べ物、年長の兄姉が使い古した洋服や参考書などを年下の者に与えることやその品物などをいう慣用語として一般的に用いられている。
さて、ここに登場した①神仏②信者たち③客④家族⑤年長の兄姉⑥年下の弟妹のうち、いちばん貧乏くじを引いているのは誰でしょう? もちろん、飲食物を見せられただけですぐ引き上げられ、人間たちが大騒ぎして飲食しているのをいまいましそうに見つめている①の神仏であることはいうまでもありません。(CAS)