カテゴリー:宗教、民間信仰、俗信
縁起とは、縁によって起こされた結果という意味で、「前世で悪事をはたらいたからこの世では馬にうまれかわってこきつかわれているのだ」などと、こじつけとしか考えられないような原因によって強引にむすびつけられた結果や、その原因と結果を結びつけるわけのわからない理屈のことをいうが、われわれ庶民が注目するのは縁起のおおもととなっている「因(原因)」であり、ある出来事(因)が幸運を呼ぶ兆候であれば「縁起がいい」といい、不幸の前触れであれば「縁起が悪い」と言って、勝手に一喜一憂しているのだからかわいいものである。(CAS)