この辞典の使い方>「え」で始まる言葉>絵馬の意味、語源、由来
カテゴリー:宗教、民間信仰、俗信
絵馬とは、願い事などを書いて社寺に奉納する絵の額。神の乗り物として神聖視されていた馬を奉納していたものが、簡略化されて馬のフィギュアにかわり、しだいに板に描いた馬の絵となり、さらに馬以外の図も描かれるようになって現在に至るもの。板絵の絵馬がさかんになった桃山時代から江戸時代にかけては、絵馬堂という絵馬を飾るギャラリーまで建てられるようになり、一流絵師が腕をふるったが、そんなに金をかけて奉納してもたいして御利益はないことがバレてしまったので、現代では庶民でも手軽に社寺の売店で購入できる小さな絵馬が主流となっている。小振りになった分、願い事も「合格祈願」とか「交通安全」などちまちましたものになり、ほとんどの願い事が自力で達成されるので、神様の負担も軽くなっている。(CAS)